1.点検

土木構造物には、機能や劣化度合い、交通、環境、構造などの条件を総合的に勘案した上で、中長期的な計画に基づいて点検種別やその頻度、方法、評価判定基準等が策定されています。安全かつ円滑な機能の確保及び第三者への障害の防止を図るため、その状態を常に把握し、異常、破損などのへの迅速な対応、それらが発生する誘因の除去、ならびにその予防に努めています。

2. 調査

点検にはその内容・精度に制約があり、特定の問題を解決するためには、必要に応じてさらに詳細に調査をします。自然災害や事故発生後の緊急時、損傷の原因究明や対策検討、あるいは新材料、新工法の採用に際する効果確認などのために、その手法の提案から実施まで行います。

3.診断

急激な機能低下を招いたり、または第三者への影響が懸念される損傷があった場合は、速やかに必要な措置を講じ、損傷の拡大や二次災害を未然に防がなければなりません。これらの緊急性やその使用性、安全性、周辺環境への適応性などを予測、評価、診断し、更なる調査手法、補修・補強対策の要否をご提案します。

4.対策

構造物の調査・診断結果を踏まえ、劣化度と劣化進行予測に基づき、適切な保守・修繕を行うことで、低コストな維持管理と社会資本として長期間使用することの出来る対策の提案を行います。