(生地:綿100%)
(生地:綿100%)*滑り止めは、塩化ビニール
工学的な安全対策の向上が著しい建設業界にあって、労働災害原因の割合を大きく占める傾向にあるのが、
“ヒューマンエラー”。この“ヒューマンエラー”防止対策のひとつとして、「指差呼称」が以前より叫ばれていますが、
なかなか定着しないのが実状です。現場を見廻してみると「指差呼称の励行」と描かれたマンガ看板がある程度で、
その対策は作業員個人の意識に委ねられている状態です。
なにか自主的な「指差呼称」が出来る対策アイテムは無いものかと考えた時に、とても単純に理解でき実行しやすい、
この「指差呼称 手袋」の発想が浮かびました。(今までに無かったことが不思議なくらい)
【仕組み】
仕組みは単純です。手袋の人差し指にのみ着色がされているだけの構造です。
通常の作業目的になんら影響は生じません。
【使い方】
作業前のTBM(ツールボックスミーティング)やKY活動時に職長クラスが主導となり、
作業員全員が「指差呼称手袋」を装着し、“〇〇ヨシ!”と唱和して、本日の作業に取り掛かりましょう。
いざ、作業が始まれば作業に集中してしまい、安全意識や安全行動、安全作業は薄れがちとなるのが人間です。
特に生真面目な人ほど自分の作業に集中し過ぎるところがあります。そんな時、作業している自分の指先を見ると
忘れていた動作が自然と思い出され、一呼吸置いて“〇〇ヨシ!”と集中力を高めてくれます。
また、安全担当者や職長クラスによる、現場安全パトロール時にも活用できるのではないでしょうか。
「指差呼称」そのものの効果はすでに実証済です。鉄道総合技術研究所により効果検定実験が行われ、
「指差呼称を行わなかった場合」と「指差呼称を行った場合」での操作ボタンの押し間違い発生率は、
約1/6まで減少するという結果が得られています。
また、人間の意識レベルを基にした“フェーズ理論”によれば、「指差呼称」行動によって、意識レベルを「フェーズⅢ」に上げ、緊張感、集中力を高める効果があるとされている。
フェーズ0:無意識の状態。
フェーズⅠ:意識ボケ、不注意状態、ポカミスが多い状態。
フェーズⅡ:普通の意識状態。リラックス・休憩状態。
フェーズⅢ:積極的に行動している状態。活動的に動ける。20分程度しか持続できない。
フェーズⅣ:過緊張状態。興奮状態。パニックや恐怖心に襲われる状態。
計画・設計段階からの安全対策、工学的な安全措置(安全装置)、管理的な安全対策(マニュアル、安全教育等)、
そして個人の保護具等(安全帯、防塵マスク等)の着用・使用と、いかなる安全対策を講じても労働災害は決して
ゼロにはなりません。
ならば、災害が生じても“笑って話せる程度の災害”になるようにリスク低減を図ることが必要です。
組織的な体制のもと、リスクアセスメントを実施するとともに、各現場で作業に携わる方々の小さな小さな
「指差呼称」の積み重ねが、日本全国の労働災害の大きな減少に繋がると考えます。
さあ、この手袋をはめてみて下さい。どうです?言ってみたくなるでしょう?
“指差呼称 ヨシ!” 全然恥ずかしくないでしょう?なぜなら、それが「指差呼称 手袋」だから。“ご安全に!!”